THIS IS NOT A DRILL  by Metal Majesty





LMC100

Lion Music (Finland)

2004.5.28




 「This Is Not A Drill 」とは「これは訓練ではない」の意。
 本物の火事の時とかに連呼される定型句です。「マジです」とも訳せそう。w
 ジャケ画では NOT が強調されてるんで、ちょっとユーモア(か皮肉)がこもってる感じがします。

※追記:フィジカルCDしかない日本盤『Metal Majesty』と違い、この海外盤はデジタル配信や YouTube のトピックも作成されているのですが、実はひとつ問題があります。
トラックリストから「6. His Highness Hybris 」が抜けているんです。曲名表記だけが抜けていて、曲自体は次の「6.(本当は7.)Maiden Head」のところに入っています。以降、曲名と曲内容が一つずつズレてしまい、ラストの「15. Stars Tonight」(の曲本体)が押し出されて失われています。「14. Stars Tonight」として聴けるのは「(本来の14.)Rock Nor Roll」になってしまっているのです。全てのデジタル配信でそうみたいなので、レコード会社(Lion Music)が出してるデータが間違っているのでしょう。他にも License to Chill が License to Kill になっていたり、サイトによってはジャケット画像も違っていたりします。ご注意を。(2023. 3月現在)


 デジタル配信→ amazon, Apple Music : 曲のズレだけじゃなく、ジャケ画も違っています。(-_-)
 YouTube トピック : ジャケ画は合ってるけど、#6 以降の曲はやっぱりズレてる。

正しいトラックリストはコレ↓


1. Grim Reeper
2. Metal Majesty *
3. The Extra Terrestrial
4. Wonderful Life
5. Magic Chemistry
6. His Highness Hybris
7. Maiden Head
8. Licence To Chill
9. Everytime It Rains Again
10. Hope & Glory
11. Deborah
12. The Moon
13. Bulgarian Queen 〜 Symphony in V-minor *
14. Rock Nor Roll *
15. Stars Tonight



Drums : David Clarkson

All other instruments & vocals : Valensia Clarkson



* は日本盤に収録されてない初出曲です。



Valensia のハードロック・プロジェクト "Metal Majesty"の1stアルバムが、
日本に次いでフィンランドで Lion Music よりリリースされました。
アルバム・タイトルは「THIS IS NOT A DRILL」になっています。

先行発売された日本盤(タイトル「METAL MAJESTY」)もなかなかの
完成度に思えたのですが、実は日本のレコード会社によってマスター
から外され、収録されなかった幻のトラックがあったのです…。
今回はその3曲(!)+Heavyなナンバーとして人気の高い既発表曲
「The Moon」が収録され、更に曲順&アルバムタイトルもアーティスト
の当初の構想通りで、これぞ完全版!といえるでしょう。
リマスターもされているので、日本盤に比べ音にも迫力が出ています。

私も先日入手して聴きました。
おそらく日本のレコード会社が問題にしたと思われる #13 は、
Valensia版 「Bohemian Rhapsody」。構成的には明らかに意識
しているでしょう。 しかしメロディは全く別物。“味わい”も違います。
ただ、歌詞が分かる方は エッ?! と思うかもしれません。
ちょっと不遜と思われるような内容を含んでいます。(^_^;)
しかし私が思うに、これは彼お得意のアイロニーなのではないでしょうか。
最後の一文、"I never was seriously."… 
さすがに危ういと思ったのか、珍しくこんな申し開きを付け加えています。

Valensia はインタビュー等でずっと、「僕は、僕が聴きたいと思う
音楽を作るんだ。誰もやってくれないから自分でやるんだよ。」
と言い続けてきました。
周りはみんな、いい加減 QUEEN は吹っ切ったら、と言うし、
"ただのパクリ"と揶揄する人も居ます…。
「Symphony in V-minor」 は、それらに対する見事な返歌だな、と思うのです。

私も色んな事を心配していた1人かもしれません。でもこれを聴いたらもう何も
言えなくなりました。 Valensia、あなたは天才だよ!もう好きにやりなさい!
って心から思います。 それほどメロディも声もとても美しい曲です。
…皆さんはどうお感じになるでしょうか?



それ以外の、「Metal Majesty」と「Rock Nor Roll」もとても良い曲だと思います。
この2曲が入る事で全体のHM/HR度もかなりUPするのに、なんで日本盤に
入らなかったのかなぁ? つくづく惜しい…

特にValensia のギター小僧ぶりも微笑ましい 「Rock N'r Roll」 は
私的にはかなりツボです。
心地好いビート、奔放なアレンジとリズム。リズム・センスの良さが溢れていて、
David のドラム・プレイも良いサポートを見せていると思います。
そしてふと現れるケイト・ブッシュ風味に嬉しくなってしまう♪

一方 「Metal Majesty」 はとにかくラウドなギターに驚かされます。
クリアな空間を感じさせる中間部分との対比が面白いんじゃないでしょうか。
また「Still Of The Night」にインスパイアされたとおぼしき曲・第3弾とも思われ、
「Grim Reeper 」、「The Moon 」との聴き比べも一興かと…。

本当に、ひとつのオリジンから色んなものが湧き出して来るのですね、この人は。
そして湧き出してきたものは抑えられない…
でもそれがアーティストというものではないでしょうか?




日本盤にも収録の他のトラックのレビューはこちら↓

Metal Majesty レビュー



2nd アルバム「2005」↓

Metal Majesty 2005