Queen Tribute    by Valensia



買ってね!ヴァレンシアが、ファン待望の クイーン のカヴァーを
トリビュート・アルバムとしてリリースしてくれました。
ジャケットのアートワークも本人によるものです。

このアルバムについて、曲毎に
私(一応クイーンファンの端くれ)なりの感想や
気が付いた事など綴ってみたいと思います。



Drums : David Clarkson
Arranges, all other instruments & vocals : Valensia Clarkson
Design : Valensia Clarkson


 MICP-10368
 マーキー/アヴァロン
 2003.05.21発売





VVR1026512 (V2)
2004.01.14
ベネルクス盤




LMC109 (LION MUSIC)
2004.06.25
limited edition Digipack
スカンジナビア&ドイツ盤
イラストも by Valensia


1Sheer Heart Attack
2Man From Manhattan
3Bohemian Rhapsody
4Polar Bear
5I'm In Love With My Car
6We Will Rock You
7Liar
8Dear Friends
9All the Young Dudes
10Killer Queen
11Love Of My Life
12My Fairy King




海外ROCKサイトでの評判はこちら↓
melodic.net  
THE METAL OBSERVER その1  
THE METAL OBSERVER その2 
  CD CONNECTION. COM
Lionmusic.com/shop 


* HMV のサイトでも全曲試聴できます。 *



QUEENカヴァーはこの他にも 「You Take My Breath Away」 が、
ミニアルバム 「NON PLUGGED」 に収録されています。










#1 Sheer Heart Attack  : Roger Taylor 作,   6thアルバム「 News Of The World 」(1977年) 収録 News Of The World



このトリビュートアルバム、まず最初に聴こえてくるのが
シアー・ハート・アタック…のはずなんですが、あれ?このイントロは…
You Take My Breath Away (「A Day At The Races」収録)の
A Day At The Races エンディングというかエピローグ(?)の部分?!
…ちょっとホロッとなりそう…なのを打ち破るように
今度こそシアー・ハート・アタックが勢いよく始まります。

この曲はクイーンのドラマー、ロジャー・テイラー作。
(彼は当時本当に可愛くて、女の子達から絶大な人気を集めていました。)
オリジナルでは、歌っているのはロジャーかフレディか?という議論が
あったようですが、ロジャーのデモにフレディがロジャー風のヴォーカルを重ねたらしく、
メインはフレディ、時々本当のロジャーの声も聞こえる、という感じになっています。
パンクっぽく仕上げたいというロジャーの意向があったようですが、
今回のヴァレンシア・ヴァージョンではかなりRockなアレンジになっています。
ギターがカッコイイ!

ヴォーカルは元曲同様とてもロジャーっぽくなっているので、
Valensianな雰囲気を期待して聴いた方には、この1曲目は
なかなかショックだったかも知れませんね。(笑)







#4 Polar Bear   : Brian May 作,   「 Ghost Of A Smile 」 収録 Ghost Of A Smile



これは"Smile"という、ブライアンとロジャーによる Queen の前身バンドの曲です。
フレディとジョン・ディーコンはまだ加入していません。 ティム・スタッフェルという人が
ヴォーカルを務めていました。

最初、Polar Bear とは北極星を含む星座、こぐま座の事かと思っていました。
ブライアン・メイは天文好きですから。(好きを通り越して、博士号を取得…)
でも歌詞を読んでみたら、どうやらショーウィンドーの中の白くまちゃんのお話のようです。


ショーウィンドーのきらきら飾りの中から笑顔を見せてる白くまちゃん。
子供たちは彼を見て、みんな瞳を輝かせます。
みんなが彼を愛せるように、彼は Not for Sale (非売品)なのです。
ある日、お店にやって来た可愛い女の子に白くまちゃんは恋をしました。
でもそれを伝える事が出来なくて、ちょっと哀しいけれど
やっぱりウィンドーでみんなに笑顔を見せています。
"ぼくはここから君の事を想ってるよ…"


…こんな内容の詞だと思います。
まるで絵本のよう。こんなメルヘンな曲が書けるなんて、
ブライアンってロマンチストなんだなあ、と思いました。
そしてもしかしたらやっぱり 「こぐま座」 をイメージして書いた曲かも?…とも。

Valensia の伸びのあるハイトーンがとても合っていると思います。
音域が広くてかなり難しそうですが、本当に綺麗に歌っています。
クリスマスシーズンにもピッタリですね。
Valensia のXmasソング、「 21st Century New Christmas Time 」と
合わせて、私の12月の定番曲になりました。








#5 I'm In Love With My Car : Roger Taylor 作, 「A Night At The Opera」(1975年) 収録 A Night At The Opera



再びロジャー・テイラー作の‘愛車に夢中’な曲。
サーキットで流されたりもするらしいです。
ヴァレンシアも最近 メルセデスベンツ S 420 リムジン を手に入れ、
その車にこの曲を捧げる、とクレジットされています。(^_^;)

元曲はロジャーのハスキーなヴォーカルで骨太なロック
という印象を受けますが、Valensiaヴァージョンではなんと
ケイト・ブッシュとフレディのデュエット、という設定になっています。
出だし、ケイトの声はもっと高いかなーとも思うのですが、
曲が進むにつれどんどんケイトっぽさに磨きがかかってきます。
コードも少し変えてあって、バックに流れるストリングスがいかにも
それらしい感じ。 ケイトがリメイクしたら…と考えたようです。

(ケイトといえば、ヴァレンシア‘96名古屋公演での「嵐が丘」のカヴァー。
ボヘミアン・ラプソディからのメドレーで、キーも原曲のままに唄い出した時は
びっくりでした。サビでワンキー下げたけど、あの日は声もよく出ていて
とても素晴らしかったです。)

そして、ケイト声に気を取られて気付くのが遅れるけど、フレディ声がまたすごく似てる!
耳を澄ませば、ユニゾンでの低音コーラスがゾクッとするほどの迫力。

この全く違う二つのヴォーカル、ヴァレンシアが一人で演っているのです。
ほんと驚きです。

さて、しかしそれだけではありません。
この曲でさらに特筆すべきは、エンディングに展開されるギターソロです!
これは元曲には無いヴァレンシアのオリジナルアレンジですが、
なんとドラマティックなソロ! まるでもう一つ物語があるみたいな…
何度聴いてもグッときます。素晴らしい。








#6 We Will Rock You : Brian May 作,   6thアルバム「 News Of The World 」(1977年) 収録

News Of The World #7 Liar     : Freddie Mercury 作,   1stアルバム 「 Queen 」(1973年) 収録




We Will Rock You (WWRY) と Liar をひとまとめにしたのは、
この2曲がメドレー形式になっているからです。
Queen というよりWWRYはLiarのイントロに乗っていると言っていいかも…?
Liarのオリジナルは1分半近い長いイントロを持っていますが、
これをどう料理しようか考えていた時に、ふとWWRYを口ずさんだのが
始まりらしいです。両者共ドラムと手拍子を使っていますからね。
そういう訳で、WWRYはあの超有名なズン・ズン・チャッとは違って
Liar イントロのリズムになっているのですが、ヴォーカルとギターソロは
オリジナルにかなり忠実です。


そしてLiarですが、このアルバムの中で最もValensiaらしさの出たアレンジと
言えるのではないでしょうか。 オリジナルを一度バラバラにして組み立て直して
ところどころにValensiaのピースを埋め込んだ感じ、というか
どこへ行っちゃうんだろう?と思った途端戻って来てたり、と
In Wonderland な Valensiaテイストが満載です。
Valensiaファンにはとても嬉しい。でも実はQueenファンにもかなり好評みたいです。(^^)







#9 All the Young Dudes : David Bowie 作,   Mott The Hoople 「All the Young Dudes」(1972年) 収録 All the Young Dudes



1973年、デビューしたばかりのQueenはMott The Hoople のツアーに
前座として同行したのだそうです。

Freddie Mercury Tribute Concert 予習の為にMott The Hoople ヴァージョンを初めて聴いた時は
ビートルズっぽい曲だなぁと思いました。私の中には「Hey Jude」と
「Across The Universe」が流れて来たんです。
何度か聴く内、うんイイ曲だなぁ…と。

そしてValensiaヴァージョンをリリース前にラジオO.A.で聴き… 感動
とても Queenっぽいアレンジ…でも Valensiaらしい部分もあって、
何と言うか、本当に本当に嬉しかった…です。

出だしのアカペラ・ハーモニーに続いてKiller Queenのドラムロール+チーン!
そしてギター! 更にその後に現れるヴァレらしいヴォーカル。 … やられた!
初めて聴いた時、とてもドキドキしました。 いや〜今だに。

でもひとつだけ不満があるんです。
それはアルバムの中でどういう訳かこの曲だけ音量レベル(?)が低くて…
要するに音が小さいんです。(よね?) これじゃあ曲の良さが半減。
この曲は絶対、大きな音で聴いて欲しい。ベース音がズンと響かなくてはダメです(断言)。
「Dear Friends」 が終わったらボリューム3段階くらいは上げて聴きましょう。

フレディ・マーキュリーの追悼コンサートで演奏された曲ということもあるけれど、
終盤のあの長い長い繰り返しにはValensiaのフレディへの哀悼と惜別の気持ちが
込められているように思えてなりません…。
あの部分のジャ〜ンというギターの音がとても好きです。切ない音ですね。

元曲を聴きたいけどMott The Hoopleが手に入らない、という方は、作曲者である
David Bowie のヴァージョンなら収録CDがレンタルにも出ているかもしれません。
(デヴィッド・ボウイは、確かヴァレンシアのお母様がお好きなアーティストだったはず…。
そしてケイト・ブッシュにとってもアイドルだった御方ですね。)
ただMottヴァージョンに近いのは、ボウイのCDの中でもスタジオ収録盤より
「Ziggy Stardust The Motion Picture」のようなライヴ盤の方です。

前述した「フレディ・マーキュリー追悼コンサート」のDVDでも、
ボウイ、イアン・ハンター(Mott The Hoopleのヴォーカル)らが
フレディの為にこの曲を唄っているのを見る事が出来ます。







#10 Killer Queen : Freddie Mercury 作,   3rdアルバム 「 Sheer Heart Attack 」(1974年) 収録 Sheer Heart Attack



クイーン最初の大ヒット曲。
私がクイーンに出会った曲であり、most favorite song でもあります。
当時ラジオでこの曲が流れてくると、思わず手を止めて聴き入ったものです。
最後のギターが聴こえてくると、あぁもう終わっちゃう〜、といつも名残惜しくて…。

オリジナルはとてもテンポの良いポップ・ソングですが、ヴァレンシアはそれを
かなりスローなバラードに変えています。 これについては賛否が分かれるようです。

ヴァレンシアは「ストレンジ・デイズ」でのインタビューでこの曲について
「アレンジはオリジナルと違うものにしたくなかった…」と語っていますが、その気持ち分かります。
私もこの曲のオリジナルは本当に 完璧! だと思っているからです。
ヴァレンシアも、アレンジは変えたくない、でも全くのコピーはボヘミアン1曲にしたい
(元曲以上のものはあり得ないとわかっているから)、でも大好きだから是非演りたい。
ということでこのスローヴァージョンが生まれたのではないでしょうか。
歌詞の内容(娼婦について)を考えれば、このけだるさもまんざら的外れじゃないと思います。

それにここで使われているピアノ音源は、なんと来日の際のサウンドチェックの時の録音なのだそうです。
それに合わせて他のパートを録音したと…。 日本の思い出をこんな所にさりげなく
入れてくれてる事にもちょっと感激しました。 しかしこの不規則なテンポでの多重録音って、
かなり難しいんじゃないんでしょうか??

(個人的にはやっぱり完コピも聴きたかったですけどね。出来る人自体が少ないのですから。
… ライヴで聴ける機会がもっとあればいいのに!)







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