宇宙  VALENSIA






VALENSIA が創る曲には、星や宇宙にまつわるものが沢山あります。
しかも単に歌詞やタイトルだけではなく、曲の雰囲気自体が宇宙を感じさせるものも多いのです。
クラシックや環境音楽系以外で、殊にロックやポップスのカテゴリーでそういうアーティストは希少ではないでしょうか?

そんな壮大な曲をはじめ、爽やかなポップソング、可愛いララバイ、激しいロック、そして素敵なクリスマスソングまで、
バラエティに富んだ彼の 「 星・宇宙にまつわる曲 」 をこのページに集めてみました。



今宵はヴァレンシアの宇宙に浸ってみませんか?















GAIA
ガイア

The Barely Acceptable Truth Of Knowing II
アクセプタブル・トゥルース

Kosmos
コスモス

Cassiopeian Sky Surveillance
カシオペアン・スカイ

The Cassiopeian
カシオペア

MillenniuM
ミレニアム

The Mercurian Mystery March I
マーキュリアン・ミステリー・マーチ

Einstein
アインシュタイン

Requieme Pour Jacqueline
ジャクリーンのための鎮魂歌

The Moon
ザ・ムーン

Hijo De La Luna
イホ・デ・ラ・ルナ (月の息子)

Luna Luna
ルナ・ルナ

Goodnight Orion
グッドナイト・オリオン

A Night In Spain
ア・ナイト・イン・スペイン

The Extra Terrestrial
ジ・エクストラ・テレストリアル

Stars Tonight
スターズ・トゥナイト

Zenith
ゼニス

Aglaea
アグライア

21st Century New Christmas Time
星降る夜のクリスマス













Gaia
(ガイア)


宇宙の中でかけがえのない星、地球。 その地球の為のメッセージ・ソングです。
1994年にFMラジオを中心に大ヒットしましたが、まるで映画音楽のようにドラマティックな構成と美しいヴォーカルが印象的なこの曲は、今なお多くの人々の心に感動を与え続けています。 どなたにも一度は聴いてもらいたい曲です。



YouTube - Gaia
1stアルバム「GAIA 」収録
ジャケットにも星がきらめく。

   





The Barely Acceptable Truth Of Knowing II
(アクセプタブル・トゥルース)


ヴァレンシア の代表曲といえば Gaia と Kosmos ですが、この曲もそれらに勝るとも劣らず壮大で、宇宙と"宇宙的な時間の流れ"の中で生きる人間、を感じさせます。
The savour of an aeons gloriole ; a sigh for the Kosmos on the whole
colourlusion glows  a macro cosmic kiss is all she knows
という宇宙的なフレーズも。 オーロラをイメージさせますね。



YouTube - The Barely Acceptable Truth of Knowing II
2ndアルバム「KOSMOS 」収録

   





Kosmos
(コスモス)


"Yesterday, a star was born  universe is breathing.." で始まるこの曲は、 2ndアルバムのタイトル・トラックです。 「人類は何処から来て、何処へ行くのか…」 この永遠のテーマを元にしている、とインタビューでヴァレンシア本人が語っていました。 アコーディオンのイントロから、繊細な声で歌われるヴァース… そして次第に盛り上がってオペラティックなコーラスへとなだれ込む、これもまた映画音楽のような音絵巻が繰り広げられます。


YouTube - Kosmos
2ndアルバム「KOSMOS 」収録
ジャケ画も宇宙のイメージ。

   





Cassiopeian Sky Surveillance
(カシオペアン・スカイ)


次の The Cassiopeian のイントロにあたる1分弱の短いトラックですが、ステレオ効果の凄い ジェット機 or ロケットの爆音と壮大なオーケストレーションが、これから宇宙へ旅立つという期待と緊張の雰囲気を表していて、ロケット好きには堪らない一曲かもしれません。


YouTube - Cassiopeian Sky Surveillance


2ndアルバム「KOSMOS 」収録

   





The Cassiopeian
(カシオペア)


Cassiopeian Sky Surveillance から引き続くカウントダウンの後、曲が始まります。 曲調はイントロから一転、とても軽やかなポップソング。 重力から解き放されて慣性に身を委ねている…みたいな。
" Let’s spur the horse to a quest for the truth "
真実を探しに旅立とう…  もちろん、宇宙へ ですよね。 
宇宙は広くて他にも知的生命体はいるかも知れないのに、小さな地球の中で争い合ってるのは愚かしいことだというメッセージ・ソングなのかなと思います。



YouTube - The Cassiopeian
2ndアルバム「KOSMOS 」収録

   





MillenniuM
(ミレニアム)


この曲は1998年に発表されたもので、新世紀への境界に立った人類の課題、期待と畏れの入り混じった雰囲気を宇宙的な視野で歌った曲です。
" Stars, the moon & the stars, the sun The moon, the sun  All seeking love anyway "
" Fly with the planets the stars and the sun  Time time time goes as fast as light "
これらの詞がワルツのリズムに実に嵌って、星たちと共に宇宙空間を飛んでいるような気分になれます。



YouTube - MillenniuM

3rdアルバム「V III 」収録
浮かんでいるのは、"病んだ地球"。

   





The Mercurian Mystery March I
(マーキュリアン・ミステリー・マーチ)


これは、Valensia が 同郷のアーティスト Robby Valentine と組んだユニット “ V ” の1stアルバム 『 V 』 に収録されている曲です。 彼が敬愛する QUEEN のフレディ・マーキュリー作の名曲、「The March Of The Black Queen」 に強い影響を受けていますが、僅か3分に凝縮された壮大な叙事詩は、Black Queen とはまた違った趣の感動を与えてくれます。

" In the beginning, a sun and two moons in the sky
Mercurian orbit swinging, the polar lights on the equator sing "

冒頭から宇宙を感じさせる歌詞。 そしてタイトルの "Mercurian Mystery March" は、「水星の不可思議な運行」 の事ではないかと私は思うのです。

19世紀、太陽系の惑星の軌道はニュートン力学によってほぼ計算されていましたが、一番内側を回る水星の軌道だけが、計算外の不可思議な揺れを含んでいました。その原因の解明に学者達は長い間頭を悩ませていましたが、20世紀に入り漸くそれを解決したのは、かのアインシュタインでした。彼の一般相対性理論は、重力によって時空が曲がる事を示します。その考えに則って計算した水星軌道は、見事に観測値と一致したのです。これは一般相対性理論が世に認められる為の最初の重要な成果でもありました。

「Einstein」 という曲も作っているほどですから、Valensia はきっとアインシュタインに興味を持っているのでしょう。だからこの曲もこの水星軌道の話がベースにあるのでは、と思ったわけです。 Nuclear breeze という言葉も出てくるように、詞は核の脅威を歌っています。核兵器もまた相対性理論の産物。それで 水星のマーチ と掛けたのではないかと。 そして曲想は (フレディ・)マーキュリーのマーチから。 …そう考えると改めて本当に凄い曲だと。。



YouTube - The Mercurian Mystery March I



アルバム「V 」収録
そういえばこの衣装、宇宙飛行士でしたね。
内ジャケにはスペースシャトルの画像もありましたっけ。
星まで行くつもりだったんだものね。

   





Einstein
(アインシュタイン)


"Einstein" というのは、そう、あの相対性理論で有名なアインシュタイン博士の事です。 “プラスティックの時代から抜け出す為に、第二のアインシュタイン、出ておいで。” という内容? 物理とか化学とかにこだわらず、とにかく何か次なるステップへの革命的なアイデアを生む者を切望している、という意味じゃないかなと思います。

曲調はとてもヴァレンシアらしく、軽快な裏打ちポップス + クラシック・テイストなイントロや間奏、バックに流れるマイナーなストリングス、ミステリアスな転調、そして何よりあの絶妙なハーモニー!  …つくづく天才 と思わずにいられません。

歌詞的にはいろんな比喩や、注釈にも意味が隠されているようです。 windows と shells とか… "Relative intro " ; 相対性イントロ。 "E= M Solo 2 " は勿論、最も美しく有名な公式である特殊相対性理論の 「E=mc2(2は二乗)」 をもじったもの。 "Worm-holed outtro " ; ワームホールとは時空にあいた虫食い穴、即ち「時空トンネル」のことで、物理学用語です。相対性理論によって存在が示唆された事象で、別名「アインシュタイン-ローゼンブリッジ」。

ユーモアを感じさせながらも現代社会を皮肉った、"シュールな風刺画" 的佳曲。




YouTube - Einstein
4thアルバム「GAIA II 」収録

   





Requieme Pour Jacqueline
(ジャクリーンのための鎮魂歌)


この曲は、1999年11月18日に 49才の若さで亡くなったヴァレンシアのお母様、ジャクリーンさんに捧げられたものです。 その殆どはラテン語での荘厳なクワイアなのですが、ごく一部、ヴァレンシアがソロで英語で歌う部分があります。

Shooting stars fell from the sky for you tonight ..

実は11月18日は毎年 「獅子座流星群(レオニズ)」 の極大に当たるのですが、ジャクリーンさんの亡くなった1999年は、ヨーロッパで流星雨となり、大きなニュースになった年なのでした…



YouTube - Requieme Pour Jacqueline
4thアルバム「GAIA II 」収録







The Moon
(ザ・ムーン)


The Moon というタイトルですが、詞の内容はサスペンス。 " Beware the moon. (月に気をつけろ)" 季節は 6月さなか…即ち夏至の頃、低空に掛かる満月を借景にしたドラマチックでミステリアスなハードロック曲です。



YouTube - The Moon

ミニアルバム「LUNA LUNA 」収録







Hijo De La Luna
(イホ・デ・ラ・ルナ : 月の息子))


スペインのメカーノというバンドの曲のカバーですが、とてもドラマチックなアレンジで月の伝説を歌っています。



YouTube - Hijo De La Luna
ミニアルバム「LUNA LUNA 」収録







Luna Luna
(ルナ・ルナ)


ヴァレンシア自身の手になる、テクニカルなギター・ソロ。 音が右へ左へと交錯し、スペイシーなアトモスフィアが生み出されます。



YouTube - Luna Luna(音量注意)
ミニアルバム「LUNA LUNA 」収録







Goodnight Orion
(グッドナイト・オリオン)


愛娘・アリッサちゃんが生まれた時に書かれたララバイで、アルバムの中ではその名も 「Alyssa」 という曲のイントロとしての、わずか40秒の小品。 アリッサちゃんは12月生まれなので、ちょうどその寝室の窓の外にオリオン座が輝いていたのかも知れませんね。 愛情に溢れた綺麗な曲。 ヴァレンシアの男性とは思えない美声も素敵です。



YouTube - Goodnight Orion
5thアルバム「THE BLUE ALBUM 」収録







A Night In Spain
(ア・ナイト・イン・スペイン)


背景が "夜" ですし、 "10 lightyears away (10光年彼方)" という言葉も出て来て、 ちょっと時空を行き来するような雰囲気も感じさせる、ミステリアスな曲。



YouTube - A Night In Spain
5thアルバム「THE BLUE ALBUM 」収録







The Extra Terrestrial
(ジ・エクストラ・テレストリアル)


" Green man  Green man " で始まるこの曲、タイトルもズバリ 「The Extra Terrestrial (= E.T. : 地球外生命体)」。 ヴァレンシアのハードロック・プロジェクト、"メタル・マジェスティー" の1st.アルバムに収録されています。 めくるめくメロディ展開と幾重にも重ねられたハーモニーが “深遠な宇宙” を感じさせます。 宇宙は静寂のようでいて、実はこんな風に 「音 =エネルギー」 に溢れているんじゃないか… そんな気さえしてきます。
"Cazing at the stars at summernights  And see that traveling light so bright  Mistaken for a satellite? Jet in flight? "  …あなたにもこんな経験ありませんか?



YouTube - The Extra Terrestrial
アルバム「METAL MAJESTY 」収録







Stars Tonight
(スターズ・トゥナイト)


Valensia には珍しい、一直線のラブソングです。
" Togather outside we count the stars at night "
降るような星空の下の、まるで打ち上げ花火。色とりどりのスターマインのように勢いがあって華やかな曲。 あ、仕掛花火も混じってますネ。



※ 試聴 → HMV
アルバム「METAL MAJESTY 」収録







Zenith
(ゼニス)


タイトルの Zenith は 「天頂」 という意味。 虹と太陽、星や月も出てきて、「空」 を見上げるイメージです。 悲しいこと、辛いこと、それを乗り越えるためにヴァレンシアが創ってくれた曲。 アコースティックな響きに癒されます。



YouTube - Zenith
ミニアルバム「NON PLUGGED 」収録







Aglaea
(アグライア)


Aglaea とはギリシャ神話の輝きの女神の名ですが、その女神に因んで付けられた小惑星の名でもあります。デモ段階でのタイトルは、その小惑星のフルネーム、「47 Aglaea」でした。
昨今話題になることが多くなってきた “小惑星と地球との衝突” をモチーフにした三拍子の壮大曲で、「Gaia」の姉妹曲と言えると思います。( Gaia の逆回転も部分的に使われています。)
実際の 47 Aglaea が地球に衝突する事は無さそうですが、他の小惑星では十分あり得る話です。最近、小惑星の軌道を変える実験が始まったというニュースもあったように、現実的な脅威であり、その回避がこれからの人類の課題となるでしょう。 そんなとても怖ろしい、けれどとても美しい曲です。



YouTube - Aglaea
アルバム「VALENSIA VI - GAIA III AGLAEA LEGACY 」収録







21st Century New Christmas Time
(星降る夜のクリスマス)


爽やかでキラキラした、とても素敵なクリスマスソングです。 星に関する言葉がいっぱい出てきますが、特に " blue corridors in the universe when twilight draws the curtains of the stars " の部分は、この曲の中でとりわけ美しい情景描写だと思います。
" White stars were falling from a breathless sky " の white stars の正体が実は…という展開が、ユーモラスなのかシリアスなのか微妙な雰囲気で、さすがヴァレンシアのクリスマス・ソング、という感じです。



YouTube - 21st Century New Christmas Time

ミニアルバム「WHITE ALBUM 」収録













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2023.03.01.